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河里一伸ぐうたらブログ

フランス書院美少女文庫で、エッチぃな小説を書いている河里一伸です。 このブログでは、自著の紹介と裏話を書いていこうと思います。あまり更新しませんが、よろしければ見ていってください。

エロライブ! 言いなりアイドルプロジェクト


 この作品は、担当氏から「次はアイドルもので」というリクエストをもらって、企画を作り出しました。もちろん、元作品についてもしっかりリクエストが
 ついでに、「6月刊行でいくから」とも言われて、何を意識したかは誰の目にも明らかという まぁ、私の進行速度なら充分に間に合うスケジュールでしたし、私なら〆切に遅れない(少しくらい遅れても6月刊行ができなくなることはない)、という信頼があってこそ言われたことだと思いますが。
 なお、その際に「MC(マインドコントロール)は使っていいが、今回は明るく」という指示も受けました。このところ、黒本はもちろん美少女文庫でも少しダーク要素と言うか復讐みたいな展開を入れていたのですが、それを抜くというわけですね。
 ただ、そもそもMCというのはどういう手段を使うにせよ相手を意のままにするところにカタルシスがあるわけで、ダーク系の要素をなくしてどうやろうか、と考え込みました。
 こうして、まず神様に人の心を操る力をもらうこと、キャラクターを4人にすることは決まりました。モチーフとして、9人組の某アイドル物があったものの、さすがにページ数が限られている小説で4人以上は描ききれませんし、モブを無駄に出すくらいなら思い切って絞ってしまおう、ということになったのです。ついでに、モブも一切出さずメインの4人に集中する、という方針も、打ち合わせの段階で決めました。
 あとは、明るいままどうやってMCに持っていくか、という点が課題でしたが、結局、麻里亜の部分に少しダークっぽい要素を入れたものの、他はみんな前向きというか暗さを感じさせないMCにできたと思います。
 それから、キャラクターを作ることになったのですが、元ネタ作品については少しだけ意識しつつも似すぎないように気をつけました。いや、私は元を意識しすぎると、つい引っ張られて大胆なアレンジができなくなってしまうので、異なるキャラを作るには元作品をあまり気にしないほうがいいんですよ。
 しかし、タイトルがまさかこうなるとは思いませんでしたが ちなみに、私が仮としてつけていたタイトルは、「僕だけのアイドル育成計画」でした。
 とりあえずキャラに関しては、元作品は一応意識しつつも性格などを他のキャラとミックスするなどして、似ないように気をつけました。 
 ジュノーというグループ名ですが、これは「ローマ神話で、最高神ユピテル(ジュピター)の妃ユノーの英語名」から取ったものです。まぁ、元ネタ作品も女神の名前を使っているから、ということで、あまり深く考えずにほとんど語感で選んだのですが
 ただ、この女神って基本「女性の結婚生活を守る」という、言わば既婚者向けという感じなんですよねぇ。
 執筆に取りかかってからそのことに気づいて、「グループ名を変えたい」と担当氏に提案したのですが、「ジュノーのままで」と言われて、結局はそのままになりました。この部分については、あまり気にした人はいなかったのでしょうか?
 また、北神田神社については、もちろん元作品の聖地が元ネタですが、とにかく現存する神社や地名を避けるように考えました。で、北神田というのは江戸時代にはあったようなのですけど、今は東京の地名としてはないですからね。使っても特に問題はないだろう、と思ったわけで。一応、漠然と意識した場所はありますが、それは地図でも見てもらえればなんとなく見当がつくのではないか、と。
 
 そんなこんなで、若干のプロットの作り直しを経て本文を書き出したのですが、実は当初プロローグでジュノーの4人が北神田神社に行ってお参りする部分を、ちゃんと書いていました。そうして、テンちゃんが出てきてどうのこうの、という展開を1からちゃんとやろうとしていたんですよ。
 しかし、プロローグだけでけっこうなページ数になってしまい、「これは、絶対に指定枚数をオーバーするわ」と気づいて、その部分を泣く泣く全面カットしました。私はスロースターターなので、このプロローグだけで3日くらいかかったんですけど、全部削除(TД⊂
 まぁ、影響が小さいうちに気づいたのはよかったのですけど、さすがに3日のロスはちょっと大きかったですね。特に、この原稿の執筆中に花粉逃れで沖縄へ行ったりしていたので。
 それでも、沖縄でも頭の3日くらいを除いてずっと仕事をしていたので、本来なら東京にいるより原稿がはかどってもおかしくなかったはずです。なにしろ、執筆以外にやることがろくすっぽないのですから
 ところが、沖縄から帰って改めて進行を計算してみたら……あれ~? なんで、こんなに余裕がないんだ?ということになり、さすがに焦りました。そして、出だしの3日間を棒に振ったことと、沖縄で仕事をしていなかった冒頭3日が、そのまま進行の遅れになっていたことに、この段階でようやく気づいたわけです。那覇で頑張って、かなり原稿を進めたつもりだったのですけど、実はあまり進んでなかったというのは、改めて計算してみたときに愕然としました。これじゃあ、わざわざ花粉の時期に沖縄へ行っている意味が……
 とにもかくにもその後、なんとか遅れを取り戻そうと仕事の時間を増やしたりしたのですが、それでもギリギリで遅れを取り戻せるかどうか、という状態になり、私にしては珍しく少し早い段階で「遅れるかもしれません」と担当氏に先に泣きを入れておきました。結局、なんとか遅れを取り戻して、予定通りに仕上げたのですが。
 そんな遅れのせいばかりではないのですけど、テンちゃんの誕生話に触れる余裕がまったくなかったのは、個人的に心残りです。設定上はあれこれと考えていたのですが。まぁ、エッチシーンに直接関係のないキャラなので書く必要もなかったんでしょうけど、せっかく設定を作ったのに、という無念さがちょっと(^_^;
 なので、追記でちょっと触れておきます。

 イラストのミヤスリサさんには、とても可愛らしいキャラを描いてもらいました。すでに、美少女文庫でも実績のある方なので、こちらからは特に何も言いませんでしたが、できあがった絵は非常に可愛くて満足しています。ありがとうございました。 
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青獣の囁き 今夜、女教師が僕の奴隷になる


 もともと、前の美少女文庫の原稿に目処が立った頃、「次はフランス書院文庫で」という話になって、何をやろうかと考えました。
 で、やはり催眠を使ったものをやりたかったのですが、前作「弟嫁【言いなり】 (フランス書院文庫)」があったため、「連続で催眠ってどうだろう?」と思って担当氏に聞いてみたところ、「別にいいですよ」と言われたため、今回も催眠ものにすることにした次第です。
 そうして、方向性は決まったのですが、どういう催眠をやろうかと悩み、いくつかの素案を作ってみた中に「催眠電話」のアイデアがありました。
 まぁ、携帯電話で催眠術というのはエロ漫画などでちょくちょく見かけるネタですが、商業の官能小説ではほぼ見かけないでしょうかね? とはいえ、こういう電話はドラ○も○のひみつ道具同様、多くの人が「あったらいいな」と一度は思うものでしょう。
 結局、この案を使うことになって、いくつかのストーリーパターンを作った結果、今回の話のベースとなったものでプロットを作ることに。
 その際、まず考えたのは催眠電話の設定です。通常、私はキャラクターの設定から考えるのですが、今回はまずガジェットを固めて、それからキャラクターに入っていく、という変則的なやり方にしました。それくらい、今回はこの催眠電話というものを重視して書いたわけです。
 とはいえ、「誰が作ったのか?」という点に関しては、設定段階から「謎」ということにしました。この点は、考えてもどうせボツにされるのは分かっているので、あえて思考を放棄したわけです。
 もっとも、個人的には考えていることはあるのですが。これだけの力を持つ電話を使って、(本編では描いていないとはいえ)なんのリスクもないのは理不尽ですから、本編の先に相応の事態が訪れることでしょう。

 キャラクターの設定は、基本の「女教師」など属性の組み合わせは素案段階で固まったものの、特に美奈子についてはけっこう悩みました。というか、美奈子だけは初期案で担当氏から全ボツが出ました。
 初期案では、美奈子は学校の理事長の孫娘で地域の名家の生まれ、ということにしていました。それでも、祖父の方針もあって縁故採用ではなく実力で教師になったのですが。また、性格もこの段階ではちょっと違っていましたね。
 個人的には、高嶺の花のほうが堕とし甲斐があるかと思ったのですが、この部分を含めいろいろと指摘を受けまして、考えた末にこの設定を全部取っ払った本編のようなキャラクターになった次第。
 ちなみに、一人だけとはいえ男性経験ありにしたのは、黒本ならではですね。美少女文庫だったら、間違いなく処女にしていたでしょう。
 明香と真美については、最初から部活の先輩後輩で、主人公の宗一郎が電話番号をゲットするキッカケに明香、そしてターゲットの一人として真美、という流れは最初から考えていました。キャラの性格や容姿も、初期案からほとんど変えていないですね。とにかく、この二人に関しては宗一郎に冷たくて催眠で復讐したくなるようなタイプ、ということを考えて、キャラクターを作りました。もっとも、冷たくされる要因には、宗一郎自身の問題もあるわけですけど。
 主人公の宗一郎は、実は本編を書き出すまで別の名前でした。ところが、ふとしたことからその名前に近い音で嫌な記憶が甦りまして、本編執筆中に急遽、宗一郎という名前に切り替えたという経緯があります。
 なんで、プロット段階で気づかなかったんだろう?と、あとで我ながら不思議に思いましたよ。気づいていたら、余計な一手間をかけずにすんだのですが(一括置換をすれば大した手間ではないのですけどね)。
 
 ストーリーに関しては、とにかく前述の通り明香→真美→美奈子という流れで堕としていくことを決めていたので、あとはどうやって電話番号を入手するか、という部分を主に考えました。明香が真美の番号を知っているというのは、その事情さえ作れば容易でしたが、真美が美奈子の番号を普通に知っていたら、いくらなんでも面白くないですからね。そこをどう処理して、宗一郎が彼女の番号をゲットするか、という部分は、けっこう考えこみました。
 結局、生徒と教師が電話番号交換することを学校が規則として禁じている、ということにして、美奈子がそれを律儀に守っていることにしました。ただ、おかげで電話番号を知る流れに一工夫を加えるだけでなく、彼女の性格も表せたわけですが。
 あとは、とにかく催眠の内容ですね。ある程度までは、プロット段階で考えていたものの、なかなか思っていたとおりにいかなくて、本編を書きながら変更した部分もけっこうあります。
 それと、今回はページ数をあらかじめ指定されていたため、第1稿を書いた時点で指定枚数をオーバーして、少し枚数をかけたかったところを削らざるを得なくなったりしました。まぁ、削れたということは余計な部分なのだ、と言われればその通りなのですけど。
 また、大きな修正はなかったものの、小さな部分で従来なら必要なかったであろう修正を求められたりして、少し難儀しました。大人の事情って、いろいろ大変です……

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悪魔のカメラで催眠支配! ツンツン同級生も新体操部も先生も


 もともとは、某未来の世界の猫型ロボットが出てくる作品の1エピソードでもある、悪魔のパスポートみたいなものをやりたいなー、と思ったのが本作のキッカケでした。このエピソード、思い返してみると私がMC(マインド・コントロール)物に目覚めたキッカケだったかもしれません。いや、何をやってもパスポートを見せれば許されるというのが、やけにツボにはまって、すごく気に入っていたんですよ。
 とはいえ、さすがにパスポートをそのまま使うワケにはいかないので、人を言いなりにできるライセンスカードみたいなものに変更しましたけど。ただ、担当氏から「カードだと絵にしたとき見栄えしない」という指摘を受け、結局は撮影した相手を言いなりにできるカメラにして、今回の作品の原型になった次第です。
 最初は、インスタントカメラみたいな形で、「撮った相手を言いなりにできる」というだけの能力にしていましたが、「カメラなのだから、もっと色々な使い方ができるのでは?」という担当氏の指摘もあり、一眼レフのデジカメにしてモードダイヤルを切り替えることでさまざまな能力を発揮できるようにしました。まぁ、一眼レフじゃなくてもよかったのですが、見栄えという点を考えた場合、コンデジでは物足りないですから、どうしても本格的なものに。
 ただ、カメラの能力もけっこう悩みましたね。支配は当然でしたが、他はかなり考えました。で、発情はエロゲーなどでもしばしばあるネタでお約束として外せず、着せ替えは件の猫型ロボットの話でもあったし、コスプレエッチができて面白そう……という感じで、能力を考えていった次第です。 

 そうして、カメラのことを考えつつ、さらにキャラクター設定も考えていきました。
 最初は、美少女悪魔とかちょっと人外なキャラとのエッチもありにしようと思っていたのですが、これはあえなく却下されて人間だけということに。ただ、「悪魔のカメラ」というネーミングに、美少女悪魔を出していた名残があります。まぁ、元ネタのパスポートの影響が一番大きいんですけどね
 で、色々とアイデアを出していき、まず悪魔のカメラを一眼レフにした時点で、主人公を写真部員にすることは決めました。
 同時に、この際だからと魔術で学校丸ごと催眠支配! にも出した老婆とそっくりの人からカメラを受け取った形にもしました。結果的に、イラストが同じ有末つかささんになったので、まったくの同一人物と考えていいでしょう。
 問題は若宮義親子で、まず義親子にする方針が決まるまでにも、紆余曲折がありましたね。
 なにしろ、支配する対象を学校内の子に限った場合、魔術で学校丸ごと催眠支配! との差別化が不充分な感じになります。かと言って、外部の人間まで手を広げると収拾が付かなくなりそうなので、学校内でかつ属性的な部分で違いを出したい、と思ったワケです。そのときに、「親子」というキーワードを思いつき、キャラの年齢などをふまえて朱乃と紫乃に義母の真巳子という義親子関係を作りました。実の親子だと、どうしても年齢設定に無理が生じるため、義理にするしかなかったんですよ。
 キャラクターの性格に関しては、こうした人間関係を作っていく中で、自然に思いついた気がします。いやもう、このあたりから色々と慌ただしくなってきて、ちょっと記憶が曖昧なのですが。
 ただ、朱乃を本編ほど徹底してツンツンにするつもりは、設定の時点ではありませんでした。しかし、本文を書いているうちに「このほうが面白いんじゃないか?」という考えて、実はもうメロメロになっているのに健太の前ではひたすらツンツンするキャラになった次第です。
 ちなみに、キャラの姓はゲラの直前まで「磯原」だったのを、「磯原だとイマイチ映えない」という担当氏からの指摘で、急遽「若宮」に変えた、という経緯があります。なので、私の中では未だに彼女たちは「磯原」のほうがしっくりきていたり
 サブキャラたちに関しては、当初の予定ではもうちょっとしっかり描くつもりだったのですが、如何せんページ数が限られているため、メインキャラのシーンを優先する形になってしまいました。それでもサブキャラを出したのは、どんどん支配していく(支配が広がっている)ことを描くためです。あと、カメラの性能を発揮する機会を増やすため、というのもありますが。若宮義親子にばかり使っているのでは、せっかくのカメラの能力が勿体ないですからね。

 ストーリーのほうは、「カメラの能力を活かす」という点で、かなり苦労しました。初稿からの書き直しもしていますし、バタバタしている中で、中規模と言えるやや大きめの改稿を行ないましたよ。
 ちなみに、エピローグは最初、文化祭のあとの特別後夜祭をやるつもりでした。しかし、担当氏からの意見で本文のような少し時間を飛ばした形に変更した次第。
 正直、特別後夜祭も描きたかったのですが、ページの都合もあってこれは泣く泣くカットしました。
 
 それにしても、私は1月発売のつもりで作業をしていたら実は12月発売だった、と知ったときには、さすがに慌てましたね。
 ただでさえ、執筆スケジュールに若干の計算ミスがあり、当初計画していた予定ではできない状況になっていたんです。ところが、加えて発売月もこちらの想定より1ヶ月早いと言うのですから、聞いたときには本当に頭を抱えましたよ。
 もちろん、何もなければそれでも充分に間に合ったと思います。しかし、ちょうどその頃、ブログでも「個人的な事情」という形で若干触れていた通り、諸々あってしばらく実家に戻ったり、自宅と実家を往復したりということをしていたんです。そのぶん時間が削られてしまい、正直なところいつもより執筆時間が限定されて、ただでさえタイトなスケジュールがますますキツキツになりました。
 結局、ゲラも実家に送ってもらい、諸々の合間を縫ってなんとかチェックを進めて、かろうじて間に合わせた次第です。いやもう、個人のことも仕事も、すべて滞りなくクリアできたのは、我ながらよくやったと思います。
 ただ、その慌ただしさのせいだけでもないのでしょうが、1ヶ所だけ絵と文章の齟齬が生じてしまい、辻褄を合わせるために少し読者の皆さんには「ん?」と思われるであろう部分ができてしまいました。
 本当に、今回は執筆中に色んなことがあって、普段はないような危機感と疲労感の中で仕事をしていた気がします。

 イラストの有末つかささんとは、「魔術で学校丸ごと催眠支配! 」から二度目のタッグで、真巳子のキャラデについて少し意見を述べたものの、それ以外はほぼお任せでしたね。もう充分に実績のある方なので信頼していましたが、まさに期待通りという感じで、イラスト面では非常に満足しています。
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弟嫁【言いなり】


 本作が、フランス書院文庫での10冊目となります。いや~、いつの間にかけっこう書きましたね。
 さて、本作はもともと、女性視点をメインにした催眠物をやりたいと思って、打ち合わせで担当氏にその旨を提案したのが始まりでした。しかし、これはネタ的に難しい(売れない)のではないか、ということもあって却下。
 その後、ディスカッションの中で私が「知り合いの知り合いに出来のいい弟にコンプレックスを持っている兄貴がいる」という話をしたところ、「兄嫁はよくあるけど、弟嫁ってあんまりないね」という話になり、「弟嫁とその妹を催眠で寝取る話にしよう」と決まりました。
 実際、公式サイトにも書かれているとおり、「兄嫁」作品は数多くあっても「弟嫁」という属性をメインに扱った作品は意外になかったりするわけですね。ここに目をつけることができたのは、我ながら僥倖と言うしかありません。
 もし、今後の官能小説で弟嫁メインの話が多く出て来るようになったら、私が先鞭を着けたということになるのかも?(笑)
 ちなみに、最初は「弟嫁と二人の義妹」にしていたのですが、一人ならまだしも二人も同居するとなると、あちこちに無理が生じてきます。それで、設定をあれこれと考えたのですが、苦労を担当氏に見抜かれて「妹を一人にしてもいいですよ」と言われたため、「それなら」と思い切って妹を一人に減らしました。結果、私のフランス書院文庫作品としてはヒロインが最少人数となる2人の作品になったわけです。
 なお、作品を読んだ方はお気づきと思いますが、本作は通常の河里作品と比べてメインヒロインの奈都美の視点が多くなっているのが特徴です。それは、前述の女性視点をメインにしたものをやってみたい、という気持ちが残っていたからに他ありません。また、ヒロインを二人に減らし、しかもあくまでメインは奈都美と割り切ったことも、要因の一つと言えるでしょう。
 奈都美については、とにかく年上である主人公の晴雄が憧れるような女性、ということを意識し、性格や容姿を決めていきました。
 つぐみは、もともと両親が一億五千万の借金を背負わされた某マンガの執事の親の如きダメ人間で、長女はともかく次女の名前を適当に「次美」と名付けた、というような設定を考えていました。しかし、担当氏から「次女だから次美というのは、さすがに……」と言われ、平仮名で「つぐみ」とすることで解決を図った次第。
 また、両親の設定もその時点で変更し、途中までは普通の家庭だったものの父親がギャンブルに溺れて借金地獄に陥った上に、母親が投資詐欺に遭って破滅、ということにしました。ここらへん、本当はけっこう細かくエピソードを考えていたのですが、「官能小説では不要」と担当氏に言われて、かなり短縮しました。
 とりあえず、人数を減らした分、奈都美はもちろんですがつぐみのこともけっこうじっくり書けたかな、思っています。
   
 催眠ライトというアイテムは、当初は謎の通販サイトで見つけて購入した、というようにしようと思っていました。しかし、ついつい説明が過多になる私の悪癖もあって、「もっと単純に」と担当氏から言われて、偶然そういう効果が発揮されるようになったライト、というかなりシンプルな設定に落ち着きました。まぁ、現実にこんな効果が出るライトがあったら、どんな人間でもやりたい放題するでしょうね。
 ただ、いつ使えなくなるかという不安も抱えながらですから、無軌道に対象も広げられません。そこらへんは、主人公があくまで弟嫁である奈都美をメインターゲットにしている、というラインを厳密にすることで、合理性を持たせた感じです。

 ストーリー上は、あまり苦労した記憶はないですね。細かな修正はありましたが、大規模な書き直しはなく、比較的順調にできた作品です。
 ただ、エピローグだけは第1稿からまるっきり変えました。第1稿では、エピローグで弟の栄司が今日帰ってくる、という最終章最終節の展開にしていたのですが、ページ数に余裕があったことや、「三姉妹【あやつる】」でも似たような部分をエピローグにしていたことなどもあって、少し先の時間軸に飛ばした本編のような形になりました。
 
 ちなみに、12月の美少女文庫と2ヶ月連続刊行ということになりましたが、この作品の原稿自体は10月発売を目指して書き上げていたので、スケジュール的にはゲラチェックのとき以外、苦労はしませんでした。ゲラチェックだけは、美少女文庫の原稿とモロにバッティングしてしまって、いささか死ぬ思いをしましたが

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強制発情! 妹の開発したヒミツ道具で幼なじみ、先生、アイドルを……


 初期の素案段階では、女性キャラたちに嫌われている主人公に特殊な能力を持たせ、復讐のためにやりたい放題する、という方向で考えていました。
 ただ、それだと学校全体、さらに最後には街まで支配していた前作「魔術で学校丸ごと催眠支配!」に比べて、どうしてもスケールダウンした印象が否めません。
 結局、初期案にいた「お兄ちゃんのことが大好きすぎる妹」を天才にして、貶められた兄のために未来の世界の猫型ロボットよろしくヒートガン(発情銃)を貸してくれた、という形に切り口をやや変えてみました。
 ちなみに、「お兄ちゃん大好き」妹というキャラは、過去の河里作品でも何人かいましたが、華歩に関しては工房の魔女や塔の魔女が出てくる某作品のブラコン妹がヒントになっています。まぁ、見た目などはまったく変えて、「極度のブラコン」という点だけピックアップしたのですが、行動の一部などはあのキャラを参考にしました。
 ただ、初期案ではヒートガンも使い捨てで、とにかく件の猫型ロボットみたいにいろんな発明品を出そうかと考えていたものの、そこは担当氏から「絞ってくれ」と言われたため、ヒートガンを中心に使うことにしました。
 確かに、発明品をあれこれ出すのもいいのですが、タイトルに使えるような核となる発明品は必要でしょう。で、ヒートガンを中心アイテムに選んで私が考えたタイトルは、「発情させちゃう!」でした 我ながら、復讐ものとは思えない軽いタイトル……

 とにもかくにも、華歩の設定とヒートガンの設定を作り、華歩を入れて4人がメインと決まると、あとはもう残る3人のヒロインをどういう人間にするか、という話になります。
 今回は、主人公の復讐ということを主眼にしたため、まず主人公に殴る蹴るの暴力を振るう格闘少女は必要だろう、と考えました。そういう圧倒的な力を持つ相手を屈服させることが、達成感にもつながりますからね。そこで、鈴鹿というキャラクターが生まれました。
 次に思いついたのは、意外に思うかも知れませんがアイドルの弥生です。学校内の人間だけに限ってしまうと、「魔術で……」との比較でどうしても差別化しづらいので、接点を設けるために同じ学校にはしたものの高嶺の花のアイドル歌手、という設定になりました。表の顔と裏の顔がまったく異なるアイドルに、立ち直れなくなりそうなくらい心を傷つけられ、積もり積もっていたものが爆発して復讐を決意する、という流れは、あり得そうなことですし。
 ちなみに、初期案の弥生は単独活動しているアイドルだったのですが、担当氏から「今はグループアイドルのほうがいい」(あとはエッチシーンのバリエーションの問題ですね)と言われ、グループを設定しました。
 ただ、当初は「ミラクルレインボーA(エース)」という7人組で考えたものの、これは「多すぎ」と指摘を受けて却下。実際、「魔術で……」の際もプールでの多人数プレイを書くのは苦労しましたし、「7人で書いたら絶対に枚数オーバーするだろうなぁ」と思っていたので、人数削減は当然と言えたでしょう。
 そうして、ネーミングなどにちょっと悩んだものの、「チャーミング4」というグループができあがりました。このグループ名については、モデルというほどではないものの若干意識したグループがあります。とはいえ、ずいぶん前に解散していますし、あっちは5人組だったので分かる人はほとんどいないと思いますけど。
 ミラクルレインボーAは……後ろにアルファベットがついているので、想像がつくかと
 こうして、格闘少女とアイドルは決まったのですが、あと一人に関しては、女教師にしようか生徒会長にしようかと悩みましたね。
 しかし、「魔術で……」でのメイン級に生徒会長を使っていたこともあり、担当氏と相談して今回は女教師を使おう、という判断になりました。
 ただ、女教師を使うと決めたあと、どういう理由で主人公を苛めるかでかなり悩みましたね。いくら理事長の娘でも、あまり理不尽な個人攻撃をすると、今のご時世では問題になりそうですから。そこで、華歩の発明品で幸太郎が問題を起こした結果、彼女に恨まれるようになった、という流れができあがったわけです。
 なお、佐姫子の「姫」の字は、設定段階では「妃」を使っていたのですが、本文執筆中に「『姫』のほうがいい」と思って、急遽変更した、という経緯があります。いや、本文を書いていて「姫」というあだ名を出した際、それなら名前に含まれている文字を使うほうが自然だろう、と思ったんですよ。で、あだ名から逆に名前に「姫」を入れることを思いついた次第。
 それから、佐姫子の許嫁については、実は本文の第1稿の時点ではいませんでした。これは、第1稿を見せた後、担当氏から「許嫁がいて寝取る感じのほうがいい」と指摘を受け、追加したものです。実際、そのおかげで他のキャラとは少し違ったエッチシーンができたと、我ながら思っています。とはいえ、肉体関係を持つほど深い仲にすると、美少女文庫のキャラ的にイマイチになってしまうので、最近交際しはじめたばかり、ということにしたのですが。

 なお、今回「チャーミング4」に対し、主人公が駅前の大型ビジョンでエッチシーンを中継するという行動を採りました。この部分に関しては、おそらく賛否両論があるだろうと思います。ただ、グループアイドルにして弥生を裏表のある性格にした時点で、アイドルにとっての最大の屈辱を与えるためには、ここまでやらざるを得ませんでした。
 また、弥生以外のメンバーについては、美少女文庫でなければ完全にやり捨てにしていたでしょう。しかし、酷いことをしておいてフォローが全くない状態で話を終わらせると、「自分たちさえよければいいのか?」ということになりそうですし、さすがに美少女文庫では読後感があまりによくないと思って、他のメンバーにも救いを与えました。
 ようは、「恋愛禁止」の立前があるために恋人の存在を公にできなかったり、こっそりセフレを作って遊んでいたりした子達が、くびきから解放されたわけです。アイドルとしてやっていけなくなったことは不幸でしょうけど、彼女たちはそれ以上に大切なものを得た(あるいは取り戻した)、と私は考えています。
 ちなみに、第1稿の時点では大型ビジョンから音声は流していませんでしたし、メンバーも自分たちのエッチな姿が流れていることに本文中では気づいていませんでした。具体的には書いていなかったものの、行為がすべて終わったあとに人が来てその事実を知らされた、という感じだったんですよ。
 そこも担当氏から指摘を受けて、より過激な方向で徹底しようということで修正稿で本編のようにした次第。
 ただ、大型ビジョンの映像を彼女たちに見せること自体は事前の仕掛けでどうにかなるとはいえ、主人公の声が聞こえてしまうと、クラスメイトなどは犯人の正体に気づいてしまうでしょう。そこで、マイクの感度が悪いことにして、小さな声を拾えないようにしました。そして、主人公はそのことを知っているのでカメラを作動させてからはあまり喋らず話しても小声、ということにしたワケです。
  
 今作に関しては、ストーリー面ではほとんど苦労した記憶がありません。また、最初から「オムニバス的に、原則1章で一人ずつ。華歩だけは一回したあとハーレムに」という流れを決めていたので、構成面でもほとんど悩まなかったですね。
 苦労した点と言えば、修正稿でボリュームがかなり増えて枚数超過に陥り、あれこれと削ってなんとか規定枚数に納めたことくらいでしょうか。ページに余裕があれば、各キャラの2回目のエッチシーンをフルに書くこともできたのでしょうが、そこは大人の事情が……
 
 イラストのあいざわひろしさんとは、今回は初コンビとなります。ご自分のブログでキャラのラフを公開していらっしゃいますが、このラフを初めて見たときに私はもう大きな手応えを感じましたね。
 もちろん、中のイラストも予想以上に素晴らしくて大満足です。しかも、通常のイラストだけでなく、攻略後のヒロインたちの絵まで別に描いていただき、大変ありがたく思っています。

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