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河里一伸ぐうたらブログ

フランス書院美少女文庫で、エッチぃな小説を書いている河里一伸です。 このブログでは、自著の紹介と裏話を書いていこうと思います。あまり更新しませんが、よろしければ見ていってください。

未亡人女将の宿【陶酔】


 単独著書だけで言えば、これが河里にとって記念すべき20冊目になります(美少女文庫18冊、黒本2冊) 思えば遠くへ(以下略

 この話を思いついたキッカケは、数ヶ月ほど前にランチをご馳走になりながら、フランス書院文庫の担当氏と私の黒本第2弾について、打ち合わせをしていたときのことになります。
 私は、主人公がバイクで旅をしながら様々な女性と出会って……みたいな話を提案したのですが、これは却下されていました。ただ、主人公が旅をするという点をなんとか活かしたいと思っていたとき、ふとした弾みで時代劇の話になったんですね。
担「時代劇ですか。和服、いいですねぇ」
河「だったら、旅館物なんかどうですか?」
 和服=旅館という、実に安易な発想でしたが(笑)、この瞬間にバイクで旅をしていた主人公がうらぶれた和風旅館を訪れたら美人女将がいて……という展開が閃きました。
 さらに、担当氏が「旅館に和服の未亡人、いいですねぇ」と応じたことから、志津香の基本設定があっさり決定(^_^; その後、あと二人ほどキャラがいたほうがいい、という話になり、二人の娘を出すことにしました。
 そうして、「未亡人35歳」を軸に20代と10代が欲しい、けど35歳の未亡人に20歳の娘ってどうよ?みたいに言っていて、結局「義娘20歳」「実娘16歳」ということになりました。キャラの年齢だけ、打ち合わせで先に決まってしまったという(^_^; まぁ、微妙に調整はしていますが、基本ラインはこんな感じでしたね。
 そのあとは、年齢と義娘・実娘という設定に合わせて、私が細かくキャラクターを作っていきました。
 
 さて、ヒロイン三人は河里のデフォのようになりましたが、今回は4Pもなければ、志津香と遥という実の母娘による親子丼すらありません。最近の河里作品では、非常に珍しい組み合わせ非網羅形の展開になってします。ここらへん、期待していた方には不満もあるかもしれませんね。
 こうした理由は、今作はあくまでも志津香がメインヒロインだからとか、後述する枚数の都合とか色々あるのですが、主人公の健人の性格を考慮したのが一番大きかった、と言えるでしょう。健人の性格から考えて、いくらなんでも実の親娘丼をやったら志津香にプ×ポー×(←ネタバレになるので、読んでない人向けに伏せ字)できないだろうと考えて、あえて今回は全パターン網羅をやめた次第です。
 ちなみに、志津香と由希子と遥は、名前だけですが三人とも共通した業界の人の名前を拝借しました。が、それを具体的に書くのは避けます。
 ヒントだけ書くと、「小松」は遥の存在があって思いついた姓で、頭の一文字を変えれば……ということです。
 志津香は、そのままでは分からないでしょうね(^_^; 音だけ借用して、漢字は変えていますし。
 由希子は、業界が分かればもしかしたら気づくかも?

 今回、主人公の健人は、河里作品として初めて学生ではないキャラになりました。しかも、非童貞(^_^; 
 また、前述の通りエッチの組み合わせ非網羅型の展開ですし、メインヒロインの志津香は35歳の熟女、さらには初期の河里作品以外ではほぼなかった非ハーレムエンドでもあります。しかも、最後は志津香が○○(←ネタバレになるので伏せ字)しているという、河里作品初の終わり方をしています。
 こうなったのは、打ち合わせ時に「せっかく黒本で書くのだし、第2弾なのだから、今回は美少女文庫では絶対に書けないものをやってみたい」と私が申し出たことが大きかったでしょう。
 「三人のお姉さん」の場合、素材自体は黒本用でしたが、キャラ総当たりやハーレムエンドなど、骨子は美少女文庫の河里フォーマットを踏襲していました。今回は、あえてそこから脱却することを前提に、話を書かせてもらいました。
 だいたい、主人公が20代後半ってこと自体、美少女文庫ではまずあり得ませんからね。まぁ、大型バイクに乗るようなキャラですから、最低でも18歳以上でなくてはならなかったんですけど。
 ついでに、派遣切りとか食品偽装といったネタも、少し取り入れてみたり(^_^;
 また、鬼島のような存在も前述のような意識だったからこそ出せた、と言ってもいいでしょう。いつものお気楽ハーレム作品では、鬼島みたいなキャラは邪魔にしかなりませんからね。
 このように、今回はとにかく「美少女文庫ではできないことをやる」、というのをプロット段階から意識して書きました。従来の河里作品のような、ハーレム物を望んでいた人の期待は裏切ってしまったかもしれませんが、これもまた河里の1つの可能性と思っていただけると嬉しいです。
 もっとも、「一竿」「ハッピーエンド」「寝取られなし」「主要キャラの食い残しなし」という河里作品の基本は守っていますので、まるっきりカラーが違うという印象はないと思いますけど(^_^;
 また、執筆途中で実際に温泉旅館へ行ってみて、女将さんや仲居さんの仕草を観察したりもしました。本編で役に立ったのは、本当にちょこーっとだけですが(^_^; あ、遊びに行ったワケじゃないんだからねっ!(←半分くらい(^_^ゞ)

 しかし、今回は執筆が大変でした。とにかく、ボリュームが過去最大にふくらみ、当初は370ページを越えた原稿を、まず10ページ以上ゴソッと削減。ところが、そのあと担当氏の指示でさらに6ページほど減らしたら……私の勘違いがあって、実はさらにもう10ページ減らさなくてはならなくなった、という現実が(TД⊂
 結局、どうにか「リミット」と言われたところまで減らしましたが、内容が濃くなったのと同時に、じっくり描きたかった部分を削らざるを得なくなって、ちょっと残念な気もしています。まぁ、今回は時間的に少し余裕があったので(そのぶん本文が長くなりましたが)、修正も焦らずにできましたけど。
 それにしても、イラストがないのにこのボリューム……我ながら、ビックリです。これだけの枚数があると、ゲラを見るのも一苦労でした(^_^; しかし、当初のボリュームでやっていたら、もっと大変だったんですよね。いやはや……。 
 これでは、やはり全パターン網羅とか考える余地はありませんよ(^_^;
 ちなみに、「三人のお姉さん」が脱稿から発売までやや時間がかかったため、今回もすんなり出るとは思っていなかったのですけど、なんともあっさり出版が決まって、ある意味で拍子抜けしました(^_^; 題材がよかったのかも?

以下、完全なネタバレが思い切りあるので隠しておきます。未読の人は、読まないほうがいいかもしれません。

 一つ誤算だったのは、健人が志津香を救いに行ったあとのシーンです。
 本当は、バイクでそのまま志津香を連れて帰るつもりだったのですが、着物姿ではバイクの後ろに座れないことに、書き出してから気づきました(^_^; やってできなくはないでしょうけど、かなりみっともない格好になりそうな……もちろん、横座りなら不可能ではないとは思ったのものの、高速道路はさすがに走れそうにないな、と。
 結局、車から出さずに小松荘に戻すことにしましたが、バイクの後ろに乗せることができたらもうちょっと印象深いシーンになったんじゃないかな、という思いもあります。まぁ、和服とバイクは相性が悪かったということでしょう。

 それにしても、最後まで書き終えて、この家庭はすごく複雑な人間関係で構成されることになるなぁ、と我ながら思ってしまいました(^_^; なにしろ、由希子と遥は異母姉妹、遥といずれ生まれてくる子供が異父兄弟(男の子か女の子かは分かりませんが)ですからねぇ。
 由希子に至っては、もはや義父母と血縁が全くないわけで、割り切ったつもりでも心中は意外に複雑かもしれません。
 ちなみに、ラストは志津香エンドにしましたが、もしかしたら由希子と遥もまだ健人のことを……みたいなニュアンスを一応は匂わせてみたつもりです。
 さて、この一家の行く末は果たして……?

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コメント


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ツボです!

美少女文庫ではできない設定にチャレンジ、ということで未亡人女将、かなり良かったです。
実は河里先生の非ハーレム作品は好きな作品が多いので、久しぶりに読みたかったと言うこともありましたが、今まで読んだ河里先生の作品の中で一番好きになったかもしれません。
自分の好みとしてハッピーエンド、しかも将来まで見えるようなハッピーエンドが好きであったり、主人公に男らしい一面がある方が好きだったりするので、本当にツボでした。
シーンとしては志津香を鬼島から奪い返し、プロポーズ、そして本当に愛しあいながら結ばれる一連の流れがかなりお気に入りで、何回も読み返してしまいます。

あ、もちろんハーレム作品も好きなので、今後もハーレム・非ハーレム作品をほどよいバランスで出していただけるとうれしいです。

シマブチ | URL | 2009年09月02日(Wed)01:33 [EDIT]


いつもありがとうございます

シマブチ さん

 いつもご購読ありがとうございます。
 今作は、とにかく「挑戦」を意識していたので、その部分を気に入っていただけたようでなによりです。
 ハーレムと非ハーレムのバランスは、私の一存で決められるものではありませんが、今後もときどき今回のように少し違ったものをやれたら、と思っています。

河里一伸 | URL | 2009年09月02日(Wed)10:43 [EDIT]


陵辱系でもいける

この作品は陵辱系でもいけますね。この作品をモデルに綺羅光先生が官能小説で書くと案外評判よかったりして。f^_^;

さる | URL | 2011年08月18日(Thu)14:58 [EDIT]


確かに

さる さん

ある意味、隔離状態の旅館という好都合なシチュエーションですから、凌辱の格好の舞台にもなりそうですね。ま、私はハーレム作家なので、そういう作品は他の方にお任せします。

河里一伸 | URL | 2011年08月18日(Thu)19:59 [EDIT]