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河里一伸ぐうたらブログ

フランス書院美少女文庫で、エッチぃな小説を書いている河里一伸です。 このブログでは、自著の紹介と裏話を書いていこうと思います。あまり更新しませんが、よろしければ見ていってください。

みだらに餌づけて


 もともとは、電子書籍で某B級グルメ系漫画を読んだ際、アプリに「あなたにおすすめ」的なもので表示された別の漫画の表紙を見たのがキッカケでした。
 その漫画のキーワードが「餌づけ」で、表紙になんとなく惹かれて第1話を試し読みしたらツボにはまって購入。そうして、本編を読んでいたら、中に「スポ新のエロ小説みたい」というワードが出てきました。それを見たとき、「本当にエロ小説でやってやろうか」と思って、本作の原型となる発想が私の脳裏に閃いきました。
 ただ、もう一つ漠然とやってみたいことがあったので、新作のネタを担当氏に出す際、「餌づけ」ともう一つを併記し、「どっちがいいでしょう?」とお伺いを立てたんですよ。そうしたら、「『餌づけ』で行きましょう」と即答されました(笑)
 そのあとは、どんなヒロインを出すか、という話になったワケですが、メインヒロインを未亡人にすることは既定路線で、主人公を大学生にするのも最初から決めていました。原型となった漫画では、主人公とヒロインに年齢差がありすぎて、将来的なことを考えると厳しい気がしたので。さらに、打ち合わせの段階でヒロインの年齢も当初予定より1歳下げて27歳にして、年齢差を少し縮めることにした次第です。
 そして、河里と言えばハーレムなので、メインの静乃以外のヒロインも考えなくてはなりません。
 サブの人数を2人にしたのは、やはり3人にするとページ数的に厳しいことと、今回は複数プレイを入れて欲しいという担当氏からの要望が理由でした。複数プレイを入れると、そのぶんページが増えますからね。
 また、和洋中という料理の大雑把な種別から言っても、三人が一番描き分けしやすかったですし。
 というワケで、蘭子と美幸のキャラを作ったのですが、蘭子は彰吾の童貞喪失相手にすることを決めていたので、比較的簡単に思いつきました。
 しかし、美幸のほうはどういうキャラにするか、ちょっと悩みました。人妻にするのは、担当氏との打ち合わせ段階で決めていましたが、静乃がおしとやかなタイプなので対照的な性格にするのはともかく、それ以外の要素で彰吾と関係を持つに至る理由付け等々、かなり考えましたね。
 あと、美幸だけ料理が苦手というのは、餌づけ物としてどうかと思ったものの、一人くらいそういうキャラがいたほうが話を作りやすいだろう、という計算もしていました。結果的に、正解だったとは思っていますが。
 彰吾のダメ味覚設定は、元ネタ漫画の主人公もさることながら、実は主に私自身を参考にしました いや、私は彰吾と違ってちゃんと自炊できるのですが、味覚だけはまったく自信がないんです。たとえば、外で食べても店毎の味つけといったことは、よほど極端に違わない限りよく分かりません。もっとも、そのおかげでよほど舌に合わないものでない限り、だいたいの料理を食べることができるのですが。(昆虫料理といったゲテモノ系はビジュアルでちょっと……ですけど)
 あと、ダメ味覚にしたのは、料理についてあまり深入りしないためのものでもあります。味覚が鋭敏で、グルメ漫画みたいに蘊蓄を語るような人間にしたら、官能小説としては失敗でしょうから。
 ちなみに、アパートの設定については、けっこう古いアニメ化もされた某漫画も意識しつつ(分かる人には分かるでしょう(笑))、私が住んでいるアパートを参考に設定しました。管理人の住まいがメゾネットになっているというのは、まさに私が住んでいるアパートの形そのものです。

 そんな感じで、キャラと設定が固まれば、あとはストーリーを作るだけですが、こちらに関しては本当にキャラクターができた時点で「こういう話にしよう」と頭に浮かんでいたので、あまり苦労はしませんでした。プロローグの火災報知器の下りだけは、実は元ネタの漫画をリスペクトしたネタを使おうとして、担当氏から「そのまますぎる」と指摘されて、本編のような形に変更しましたが。
 火災報知器にしたのは、担当氏の指摘を受けて「なんかないかなぁ?」と思っていたとき、たまたまわが家の火災報知器が目に入ったからです(笑)
 現在、住宅用火災報知器の設置は法律で義務づけられていますが、義務づけ以前の建物では自分で機械を買わなきゃいけなかったんですよ。
 ちなみに、ほとんどの人は知っていると思いますが、火災報知器には煙検知式と熱検知式があります。私は、台所では熱式、階段などには煙式を設置しているんですけど、東京消防庁のホームページを見ると、台所でも煙式を推奨しているようですね。
 東京消防庁の推奨は知らなかったのですが、とにかく煙式はセンサーにホコリが溜まったりして誤作動を起こすことがある、と書いてあるのを見て、「これは使える!」と思いついた次第です。
 
 そうして、プロットにOKをもらって執筆を始めましたが、本作に関して言えば本文執筆中に苦労した記憶はあまりありません。執筆期間が花粉シーズンと重なっていて、ちょっと沖縄に逃げたりしていましたが、それでも〆切よりちょっと早めに原稿ができあがりましたし。
 また、例年だと確定申告の準備などでバタバタする時期と重なっていたのに、今年は亡母の相続の関係もあって税理士にお任せしたため、そっちの手間もまったくかからなかったのも大きかったですね いくら青色申告ソフトを使っていても、マメに入力をしていないと数日はロスしますから、それがあるのとないのとではかなり違います。ましてや、税理士を経由すれば税務署からのツッコミの心配もないだろう、という安心感もありましたし
 閑話休題。とにかく、この作品に関しては書きたかったことをほぼ削ることなく盛り込めました。その意味でも、私自身としては満足のいくものになっています。皆さんにも、気に入ってもらえれば幸いです。ついでに、「これを読んだらなんか食べたくなった」と思ってもらえれば成功かな、と(笑)
 とにかく、これは「餌づけ」が重要なポイントになっていましたが、官能小説としての主眼はエロスなので、食事とエロというバランスには気をつけましたね。
 なお、彰吾の裸エプロン妄想は、表紙に合わせて急遽、追加しました。表紙で裸エプロンを使うという話になって、「本編にないよね」ということになったものの、ガッツリ書き直す時間はさすがになかったので、妄想シーンを入れることで対応した次第です。
 あと、このタイトルは担当氏からプロット段階で提案されていたものです。私は、元ネタの漫画のタイトルをほぼ丸パクリしたような仮タイトルを考えていました 「餌付け」にするか「餌づけ」にするかは、けっこうギリギリまで決まりませんでしたが。

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