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河里一伸ぐうたらブログ

フランス書院美少女文庫で、エッチぃな小説を書いている河里一伸です。 このブログでは、自著の紹介と裏話を書いていこうと思います。あまり更新しませんが、よろしければ見ていってください。

女看護師寮【忍び込み】


 この作品については、担当氏からの「女子寮もので」というリクエストから企画が始まりました。
 ただ、とにかく企画段階で担当氏との見解の相違があちこちにあって、かなり難儀しましたね。「看護師もの」で行くというところはもちろんですが、そのカテゴライズで揉め、キャラクターの設定でも揉めて、最後のほうでは「この案でダメだったら、この『女子寮もの』って企画自体を流したほうがいい」と私が口にしたくらいです。
 その「これでダメなら本当にこの企画はやめよう」と思って出したもので、やっとOKが出たときには、まだ実際の原稿を書き出してもいないのに本文を書き上げたとき並に安堵しましたよ。
 このようなこともあり、今回は特にキャラ作りの段階で苦労しました。
 ちなみに、当初はキャラを4人にしようと思って、もう一人分の設定を作っていたのですが、詩織里との微妙な被りがあって「減らしたいな」と思っていたところ、担当氏からも「3人にしましょう」と提案があり、これ幸いと一人減らしました。まぁ、ページ数的に4人描く余裕はなかったと思うので、これで良かったとは思いましたが。
 その削ったキャラというのが、作中のエピローグで裕吾が履歴書を目を付けた女性です。本来、詩織里が少し先輩で彼女が新人看護師だったのですが、キャラを減らすことになって詩織里にお嬢様というだけでなく新人属性も付加した時点で、この子の存在意義がなくなったわけですね。とはいえ、、せっかく作ったキャラなので少しくらいは役立ってもらおう、と思って最後に出したという
 ちなみに、今回は快楽で女性たちが堕ちる感じで、MC要素は薄めになりました。まぁ、今回は河里にとっての変化球と言いますか、特殊なガジェットや能力を使わないでおこうという方針があったので、そのぶん快楽による精神的な依存で女性たちが堕ちていく、という流れをメインにした次第。快楽堕ちも、MCと言えばMCという気はするのですが。
 
 原稿に取りかかってからは、あまり苦労した記憶はありません。個人的には、プライベートで執筆への集中を妨げることがあって難儀したのですが、原稿自体はほぼ迷いなく、想定していた期間で書くことができました。設定段階では苦労したキャラクターも、思っていたよりはすんなりと動きましたし。
 ちなみに、「忍び込み」という部分は、正式タイトルが決まったあとに、やや強引にねじ込んだものです。私としては、そういう雰囲気を出す気はあまりなかったのですが、原稿完成後にタイトルが「女看護師寮【忍び込み】」と決まって、担当氏から「タイトルに合わせた忍び込み感が欲しい」というリクエストを受けて、ゲラの段階で可能な範囲の修正を加えました。
 もし、最初から「忍び込み」をキーワードになっていたら、詩織里以外のキャラの展開は違うものになっていたでしょうね。ただ、さすがにゲラの段階では大規模に直す余裕などないので、細かいところを修正したり追記したりして、なんとかタイトルに合わせた面はあります。
 一般文芸だと、ゲラの段階で元原稿の原型がなくなるくらい大量に朱入れをする、という作家さんもいるようですが、ここらへんは出版社やジャンルなどの違いもあるでしょうし、ページ数などがガッチリ固まっている以上は許される範囲でなんとかするしかないわけです。そもそも、ゲラチェックに与えられている時間と私の執筆ペースを鑑みると、大規模な修正などできるはずもないわけで……。
 
 ところで、世間的には男女とも「看護師」で統一されてからも、官能小説の世界では女性看護師のことを「看護婦」と言い続けていました。実際、私が2012年に出した作品も、「秘密の扉 担任女教師と女医と看護婦」だったので、その流れのままなら本作のタイトルはきっと「看護婦独身寮」あたりになっていたでしょう。しかし、「看護師」という職業名称が定着したからなのか、あるいは他の理由があるのかは分かりかねますが、官能の世界でもいつの間にかちゃんと「看護師」と呼ぶようになったようです。
 これも、時代の流れというものなのでしょうかね?

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