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河里一伸ぐうたらブログ

フランス書院美少女文庫で、エッチぃな小説を書いている河里一伸です。 このブログでは、自著の紹介と裏話を書いていこうと思います。あまり更新しませんが、よろしければ見ていってください。

エロライブ! 言いなりアイドルプロジェクト


 この作品は、担当氏から「次はアイドルもので」というリクエストをもらって、企画を作り出しました。もちろん、元作品についてもしっかりリクエストが
 ついでに、「6月刊行でいくから」とも言われて、何を意識したかは誰の目にも明らかという まぁ、私の進行速度なら充分に間に合うスケジュールでしたし、私なら〆切に遅れない(少しくらい遅れても6月刊行ができなくなることはない)、という信頼があってこそ言われたことだと思いますが。
 なお、その際に「MC(マインドコントロール)は使っていいが、今回は明るく」という指示も受けました。このところ、黒本はもちろん美少女文庫でも少しダーク要素と言うか復讐みたいな展開を入れていたのですが、それを抜くというわけですね。
 ただ、そもそもMCというのはどういう手段を使うにせよ相手を意のままにするところにカタルシスがあるわけで、ダーク系の要素をなくしてどうやろうか、と考え込みました。
 こうして、まず神様に人の心を操る力をもらうこと、キャラクターを4人にすることは決まりました。モチーフとして、9人組の某アイドル物があったものの、さすがにページ数が限られている小説で4人以上は描ききれませんし、モブを無駄に出すくらいなら思い切って絞ってしまおう、ということになったのです。ついでに、モブも一切出さずメインの4人に集中する、という方針も、打ち合わせの段階で決めました。
 あとは、明るいままどうやってMCに持っていくか、という点が課題でしたが、結局、麻里亜の部分に少しダークっぽい要素を入れたものの、他はみんな前向きというか暗さを感じさせないMCにできたと思います。
 それから、キャラクターを作ることになったのですが、元ネタ作品については少しだけ意識しつつも似すぎないように気をつけました。いや、私は元を意識しすぎると、つい引っ張られて大胆なアレンジができなくなってしまうので、異なるキャラを作るには元作品をあまり気にしないほうがいいんですよ。
 しかし、タイトルがまさかこうなるとは思いませんでしたが ちなみに、私が仮としてつけていたタイトルは、「僕だけのアイドル育成計画」でした。
 とりあえずキャラに関しては、元作品は一応意識しつつも性格などを他のキャラとミックスするなどして、似ないように気をつけました。 
 ジュノーというグループ名ですが、これは「ローマ神話で、最高神ユピテル(ジュピター)の妃ユノーの英語名」から取ったものです。まぁ、元ネタ作品も女神の名前を使っているから、ということで、あまり深く考えずにほとんど語感で選んだのですが
 ただ、この女神って基本「女性の結婚生活を守る」という、言わば既婚者向けという感じなんですよねぇ。
 執筆に取りかかってからそのことに気づいて、「グループ名を変えたい」と担当氏に提案したのですが、「ジュノーのままで」と言われて、結局はそのままになりました。この部分については、あまり気にした人はいなかったのでしょうか?
 また、北神田神社については、もちろん元作品の聖地が元ネタですが、とにかく現存する神社や地名を避けるように考えました。で、北神田というのは江戸時代にはあったようなのですけど、今は東京の地名としてはないですからね。使っても特に問題はないだろう、と思ったわけで。一応、漠然と意識した場所はありますが、それは地図でも見てもらえればなんとなく見当がつくのではないか、と。
 
 そんなこんなで、若干のプロットの作り直しを経て本文を書き出したのですが、実は当初プロローグでジュノーの4人が北神田神社に行ってお参りする部分を、ちゃんと書いていました。そうして、テンちゃんが出てきてどうのこうの、という展開を1からちゃんとやろうとしていたんですよ。
 しかし、プロローグだけでけっこうなページ数になってしまい、「これは、絶対に指定枚数をオーバーするわ」と気づいて、その部分を泣く泣く全面カットしました。私はスロースターターなので、このプロローグだけで3日くらいかかったんですけど、全部削除(TД⊂
 まぁ、影響が小さいうちに気づいたのはよかったのですけど、さすがに3日のロスはちょっと大きかったですね。特に、この原稿の執筆中に花粉逃れで沖縄へ行ったりしていたので。
 それでも、沖縄でも頭の3日くらいを除いてずっと仕事をしていたので、本来なら東京にいるより原稿がはかどってもおかしくなかったはずです。なにしろ、執筆以外にやることがろくすっぽないのですから
 ところが、沖縄から帰って改めて進行を計算してみたら……あれ~? なんで、こんなに余裕がないんだ?ということになり、さすがに焦りました。そして、出だしの3日間を棒に振ったことと、沖縄で仕事をしていなかった冒頭3日が、そのまま進行の遅れになっていたことに、この段階でようやく気づいたわけです。那覇で頑張って、かなり原稿を進めたつもりだったのですけど、実はあまり進んでなかったというのは、改めて計算してみたときに愕然としました。これじゃあ、わざわざ花粉の時期に沖縄へ行っている意味が……
 とにもかくにもその後、なんとか遅れを取り戻そうと仕事の時間を増やしたりしたのですが、それでもギリギリで遅れを取り戻せるかどうか、という状態になり、私にしては珍しく少し早い段階で「遅れるかもしれません」と担当氏に先に泣きを入れておきました。結局、なんとか遅れを取り戻して、予定通りに仕上げたのですが。
 そんな遅れのせいばかりではないのですけど、テンちゃんの誕生話に触れる余裕がまったくなかったのは、個人的に心残りです。設定上はあれこれと考えていたのですが。まぁ、エッチシーンに直接関係のないキャラなので書く必要もなかったんでしょうけど、せっかく設定を作ったのに、という無念さがちょっと(^_^;
 なので、追記でちょっと触れておきます。

 イラストのミヤスリサさんには、とても可愛らしいキャラを描いてもらいました。すでに、美少女文庫でも実績のある方なので、こちらからは特に何も言いませんでしたが、できあがった絵は非常に可愛くて満足しています。ありがとうございました。 

 ここからは、テンちゃん誕生の話と一部書店のSSで書いた番外編について書きます。
 まずは、テンちゃん誕生について。
 テンちゃんは、江戸時代の中期頃、バチのような形の石を見つけた人が、ご神体として祭って神社を作り、その形から歌舞伎役者などが芸事の成功を祈願するようになって、その願いが集まって「諸芸上達」のご利益がある神として生まれました。それから、芸事で祈願する人々の願いを叶えるようになったのです。
 あとは、本文でも書いたことですが、明治時代の神社の統廃合で北神田神社の配神にされて、目立たない場所の祠に移されてしまいました。 それでも、昭和初期頃まではまだ芸能関係者の参拝が多少はあったのですが、太平洋戦争を挟んで存在をほぼ忘れられてしまい、どんどん力を失っていって長い眠りについたわけです。
 ここらへんの話を番外編で書いてもよかったのですが、どう考えてもジュノーの4人が申しわけ程度にしか出せない……どころか、多分、まともな出番を用意できないため、やめておきました。
 テンちゃんはエッチシーンもないですし、あくまでもエッセンスみたいな位置付けなので、あまり細かい過去のいきさつは、皆さんもあまり興味はないでしょう。

 ということで、次は特典SSについて。
 まず、アニメイトの特典SSは、本編のエピローグより時間軸が少し前の話になります。テンちゃん、(目覚めてから)初めてのお出かけ、みたいな感じですね。 
 実は、これも最初はテンちゃんが電車を珍しがったりするのを書いていたのですが、何しろ行数が限られていますし、メインキャラをまるっきり無視もできないため、いったん長く書いたあと、テンちゃんと進太のやり取りをバッサリとカットしました。
 そして、メロンブックスの特典SSは、本編後の正月の話です。神様がいるのだから、やっぱり初詣ネタは当然必要だろう、と考えて書きました。
 ただ、こちらも行数が非常に限られていて、指定枚数に収めるのは苦労しましたね。実のところ、テンちゃんと進太のやり取りなどはもっとあったのですが、ほぼバッサリと削りました。

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コメント


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久しぶりの、ダークじゃない作品でよかったです。
私自身、ダークな、作品が、ちょっと…。な、人間なのです。
もちろん「黒本」もちゃんと買いました。
やはり、こういう明るい系統の、作品が、先生らしいです。
もちろん、ダークな、作品を、否定する訳では、ありません。(汗)

Maxあさま | URL | 2015年07月08日(Wed)01:22 [EDIT]


感想ありがとうございます

Maxあさま さん
ご購読と感想をありがとうございました。
ダークな作品は、確かに人を選びますよね。そこは覚悟の上で、そういうタイプの作品も書くようになったのですが、もちろん明るいものも好きなので、これからも色々なタイプの作品を書いて行ければと思っています。

河里一伸 | URL | 2015年07月09日(Thu)17:45 [EDIT]


最近の河里一伸作品と言うのはダークと言うか、個人的な理由のために女の子とエッチな事をするという展開の作品が多かったので「他人のために何かをする」という行為の結果で女の子とエッチな事をする作品は久々で新鮮に感じました。

 ジュノーというユニット名はぎりぎりとは言え、六月デビューだからかと思いましたが、この考えは後付けですか。
 ヒロインのお気に入りは瑠美、そして麻里亜ですね。
 テンちゃんが実体化して彼女ともするかと思ったんですが流石にページもないし、まだそこまでブレイクしたわけではないので無理ですよね。
 
 イラストのミヤスリサさんはかつて別の作品でイラストを見た時は趣味じゃなかったんですが今回はお気に入りレベルの高い出来になっていてよかったです。
 
 それにしてもテンちゃんの能力が完全体になったならこのグループの人気はどこまで行くのだろう。
 それを見てみたいような、見たくないような。
 

mtk | URL | 2015年08月14日(Fri)20:33 [EDIT]


感想ありがとうございます

 mtk さん
 ご購読と感想、ありがとうございます。
 裏話にも書いたように、今回は「明るく」という指示を担当氏から受けていたので、必然的に(自分の欲望も多々あるとはいえ)女の子たちのために動く主人公になりました。
 テンちゃんの実体化は、最初から考えていませんでしたね。裏話にも書いたように、彼女は純粋な神様ですし、実体化云々を考えると別の話になりそうですから。

河里一伸 | URL | 2015年08月15日(Sat)00:02 [EDIT]