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河里一伸ぐうたらブログ

フランス書院美少女文庫で、エッチぃな小説を書いている河里一伸です。 このブログでは、自著の紹介と裏話を書いていこうと思います。あまり更新しませんが、よろしければ見ていってください。

弟嫁【言いなり】


 本作が、フランス書院文庫での10冊目となります。いや~、いつの間にかけっこう書きましたね。
 さて、本作はもともと、女性視点をメインにした催眠物をやりたいと思って、打ち合わせで担当氏にその旨を提案したのが始まりでした。しかし、これはネタ的に難しい(売れない)のではないか、ということもあって却下。
 その後、ディスカッションの中で私が「知り合いの知り合いに出来のいい弟にコンプレックスを持っている兄貴がいる」という話をしたところ、「兄嫁はよくあるけど、弟嫁ってあんまりないね」という話になり、「弟嫁とその妹を催眠で寝取る話にしよう」と決まりました。
 実際、公式サイトにも書かれているとおり、「兄嫁」作品は数多くあっても「弟嫁」という属性をメインに扱った作品は意外になかったりするわけですね。ここに目をつけることができたのは、我ながら僥倖と言うしかありません。
 もし、今後の官能小説で弟嫁メインの話が多く出て来るようになったら、私が先鞭を着けたということになるのかも?(笑)
 ちなみに、最初は「弟嫁と二人の義妹」にしていたのですが、一人ならまだしも二人も同居するとなると、あちこちに無理が生じてきます。それで、設定をあれこれと考えたのですが、苦労を担当氏に見抜かれて「妹を一人にしてもいいですよ」と言われたため、「それなら」と思い切って妹を一人に減らしました。結果、私のフランス書院文庫作品としてはヒロインが最少人数となる2人の作品になったわけです。
 なお、作品を読んだ方はお気づきと思いますが、本作は通常の河里作品と比べてメインヒロインの奈都美の視点が多くなっているのが特徴です。それは、前述の女性視点をメインにしたものをやってみたい、という気持ちが残っていたからに他ありません。また、ヒロインを二人に減らし、しかもあくまでメインは奈都美と割り切ったことも、要因の一つと言えるでしょう。
 奈都美については、とにかく年上である主人公の晴雄が憧れるような女性、ということを意識し、性格や容姿を決めていきました。
 つぐみは、もともと両親が一億五千万の借金を背負わされた某マンガの執事の親の如きダメ人間で、長女はともかく次女の名前を適当に「次美」と名付けた、というような設定を考えていました。しかし、担当氏から「次女だから次美というのは、さすがに……」と言われ、平仮名で「つぐみ」とすることで解決を図った次第。
 また、両親の設定もその時点で変更し、途中までは普通の家庭だったものの父親がギャンブルに溺れて借金地獄に陥った上に、母親が投資詐欺に遭って破滅、ということにしました。ここらへん、本当はけっこう細かくエピソードを考えていたのですが、「官能小説では不要」と担当氏に言われて、かなり短縮しました。
 とりあえず、人数を減らした分、奈都美はもちろんですがつぐみのこともけっこうじっくり書けたかな、思っています。
   
 催眠ライトというアイテムは、当初は謎の通販サイトで見つけて購入した、というようにしようと思っていました。しかし、ついつい説明が過多になる私の悪癖もあって、「もっと単純に」と担当氏から言われて、偶然そういう効果が発揮されるようになったライト、というかなりシンプルな設定に落ち着きました。まぁ、現実にこんな効果が出るライトがあったら、どんな人間でもやりたい放題するでしょうね。
 ただ、いつ使えなくなるかという不安も抱えながらですから、無軌道に対象も広げられません。そこらへんは、主人公があくまで弟嫁である奈都美をメインターゲットにしている、というラインを厳密にすることで、合理性を持たせた感じです。

 ストーリー上は、あまり苦労した記憶はないですね。細かな修正はありましたが、大規模な書き直しはなく、比較的順調にできた作品です。
 ただ、エピローグだけは第1稿からまるっきり変えました。第1稿では、エピローグで弟の栄司が今日帰ってくる、という最終章最終節の展開にしていたのですが、ページ数に余裕があったことや、「三姉妹【あやつる】」でも似たような部分をエピローグにしていたことなどもあって、少し先の時間軸に飛ばした本編のような形になりました。
 
 ちなみに、12月の美少女文庫と2ヶ月連続刊行ということになりましたが、この作品の原稿自体は10月発売を目指して書き上げていたので、スケジュール的にはゲラチェックのとき以外、苦労はしませんでした。ゲラチェックだけは、美少女文庫の原稿とモロにバッティングしてしまって、いささか死ぬ思いをしましたが

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