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河里一伸ぐうたらブログ

フランス書院美少女文庫で、エッチぃな小説を書いている河里一伸です。 このブログでは、自著の紹介と裏話を書いていこうと思います。あまり更新しませんが、よろしければ見ていってください。

魔術で学校丸ごと催眠支配!


 4月の「スポ婚!」以来、久々の美少女文庫作品です。そして、私の美少女文庫30冊目の作品でもあります(共著の「クレイヴィジ」は除く)。
 いやはや、けっこう書きましたねぇ。ここまでやって来られたのも、皆さんのご声援があったればこそと感謝しております。そして、これからもよろしくお願いいたします。

 さて、この作品は本来ならまったく違うネタのものをやる予定でしたし、スケジュール的に順調なら去年の内に出せるはずでした。実際、ネタ決めの打ち合わせをした時点では、そのペースでやれる自信はありましたし。
 ところが、「言いなりオフィス: 四匹の牝奴隷社員」の完成に目処をつけ、打ち合わせで方向性を出すまでは順調だったものの、その先で思いがけず大苦戦する羽目に。
 なにしろ、プロットもアイデアレベルのネタも没没没……結局2ヶ月間、ほとんどプロット以前の段階で堂々巡りを続け、一歩も先に進めない状態でした。この停滞がなければ、去年の内に本を出せていたでしょう。
 ちなみに、このとき主に考えていたものは、本作とはまったく異なる設定で、むしろ逆にヒロインの数を絞ろうとしていたくらいでした。
 まぁ、とにかく色々出してもボツばかりなので、とうとう「こうなったら思い切って方向性を変えて、好きなMC(マインドコントロール)系のものを出してみよう」と開き直り、それまでの思考を完全に捨てました。そうして、いくつか出したネタの中に「魔術で学校を丸ごと支配する」という話があり、ようやくOKが出たわけです。いやもう、ここに行き着くまではかなり参りましたよ。結局、自分の趣味の領域であるMC物に落ち着いたのは、書きやすさを思えばラッキーだったのかも知れませんが。
 なお、催眠術ではなく魔術にしたのは、催眠だと巽飛呂彦さんの「さいみん!」シリーズと被ってしまう可能性があることと、ゴチャゴチャ考えずに作品世界に入れるメリットを考えた結果です。なにしろ魔術なら、「魔導書に支配の結界の作り方が書いてあったから試してみた」で済むので、魔導書さえあれば他の余計な説明は不要なわけです。結界に必要な材料なども、あえて細かくは書いていませんし
 
 こうしてネタが固まってしまえば、あとはけっこう順調にキャラも固まり、プロットを作ることができました。
 ただ、私としては本来、メインを真奈美と梓紗の二人にして、あとはみんな脇キャラとして使い捨てにするつもりでした。カンナだけは反共学派の急先鋒なので、復讐として完全に屈服させるつもりでしたが、歩美とか佳子はプールエッチで使ったクラスメイトたちと同レベルの扱いにとどめるつもりでした。
 なぜ、扱いに差が出たかというと、プロット段階でのキャラクター設定の有無です
 カンナは、サブとはいえ反共学派の代表格なので、位置付けとして設定をちゃんと作らなくてはと思っていたのですが、その他のキャラを全部プロットに書いていたら大変な量になってしまいます。そのため、歩美と佳子だけエッチシーンで出すサブキャラのサンプルとして設定を書いておいたわけです。
 そしたら、いつの間にやらキャラデザインができていまして……
 そのあとのことは、後述しましょう。
 とにかく、こうして設定やストーリーにOKが出て執筆に取りかかったのですが、なにしろ河里の作品で最多となる人数のキャラとエッチする話なので、長くなること長くなること。書いている途中で「これは普通の枚数じゃ収まらない」と気づき、担当氏に相談した結果、美少女文庫で許されるほぼ最大の枚数でやることになったわけです。実際、これだけの枚数を書いても、やりたかったことをすべては盛り込めませんでしたからね。
 自分でもちょっと悔しく思っているのは、メインヒロインである真奈美です。ページの都合というのもありますが、主人公にとってあまりにも高尚な存在で手を出せない(手を出したらそこで話が終わってしまう)状況にしたため、エッチシーンが後半だけに集中することになってしまいました。まぁ、クラスメイトたちやカンナとのエッチを手伝わせたりはしていますし、真奈美にフラストレーションを溜めさせ「わたしも八坂さんとエッチをしたい」と思わせるためには、こうするしかなかったのですが。
 ただ、正直言って非常に扱いの難しいキャラクターでしたね。

 そんなワケで、、一応は第1稿を作ったのですが、ここで思いがけず大きな修正がいくつか入ることになりました。
 まず1点が、前述の歩美と佳子の扱いです。キャラデができていることもあり、担当氏としてはこの二人とカンナも使い捨てではなくもっとキャラとして立たせたい、と考えていたんですよ。
 特に歩美は、第1稿だと佳子とエッチしたあとの貫通式でしか出ていなかったキャラだったため、このままでは影が薄くなりすぎます。なので、本来は別の使い捨てキャラに任せていた挨拶フェラのシーンを歩美に変更したりして、出番を増やしました。
 ただ、もともとのページ数の都合もあり、さすがにお気に入り全員Hの6Pを追加することは不可能でした。学校全体を支配していることを見せるには、サブキャラたちとのエッチをカットはできなかったですし。
 そして、もう1つは作品の雰囲気です。なにしろ、魔術を使って人の心を支配しているのですから、私としては美少女文庫の枠であってもフランス書院文庫の「三姉妹【あやつる】」や「言いなりオフィス: 四匹の牝奴隷社員」に近い、少しダークな雰囲気にしようと考えていました。
 実際、第1稿時点では史郎が全校生徒の半数以上の、気に入った生徒を全員孕ませていましたから。そして、卒業式のときに真奈美と梓紗と壇上エッチしながら、「そのうち地獄に落ちても構わない」と思いながら4月から入学してくる新入生たちに思いを馳せる、という終わり方だったので、そのままではダークと言うかグレーな感じのエンド間違いなしでした。
 しかし、担当氏から「美少女文庫で凌辱はNG」と指摘を受け、ダークさを感じさせる部分はほぼ一掃することになったのです。
 もっとも、カンナに対しては虐げられてきた主人公が下克上を果たすわけで、ただのラブラブエッチに変更するほうが無理があります。そのため、カンナについては、結界の支配から解いて犯して快楽で心から屈服させる、という基本路線はそのままに、細かな部分を変更して凌辱色を弱めました。
 最後の卒業式に関しては賛否両論あるかとは思いますが、これも基本的にはグレーエンドの名残です。
 実は、雰囲気を変えるときにエピローグも変更するべきかとあれこれ考えたものの、なかなか適切なものが浮かびませんでした。
 ホント、色々と新しい案を考えたんですよ。しかし、梓紗が3年生なので、卒業式以上のイベントなどまずありません。かと言って、史郎が心を入れ替えて学校の支配を解いてしまうことも、ここまで来たら考えられないですからね。
 結局、担当氏から「基本はこのままでいい」と言われたこともあり、つまみ食いはしているものの妊娠させる人数をお気に入りの5人だけに絞ったり、彼女たちが今は幸せであることを強調するなどの変更で対応しました。
 また、最後に老婆が出てくるシーンも、実はこの修正段階で追記したものです。もちろん、老婆が史郎に接触した真の理由も、この時点で変更しました。
 老婆の正体に関しては曖昧なままですが、ダークモードのときもそれは変わっていません。設定段階ですら、「正体不明」と書いていたくらいで もちろん、私の中に腹案はあったのですけど、それは作品の雰囲気を変えた時点で捨てました。
 ただ、偽りを真実として貫き通すには、相応のエネルギーが必要になります。結界の力があるとはいえ、5人の女性と子供たちを史郎がちゃんと誓い通り幸せにできるのか……そこは、皆さんのご想像にお任せします。
 とにかく、私としてはページの許す限り自分の好きな要素をてんこ盛りにしたつもりなので、皆さんにも気に入ってもらえれば幸いです。

 イラストは、美少女文庫作品ではすっかりお馴染みの有末つかささんです。意外と言うべきか、私とは初コンビだったりしますが。
 ブログを拝見すると、三人より多い挿絵を描かれたことがないそうで、今作はキャラの人数が多くて大変だったようです。お疲れさまでした。そして、素晴らしいイラストを描いていただき、大変感謝しております。 

 特典ペーパーは、史郎がクリスマスイブにお気に入りの5人から妊娠の報告を受ける、という話にしました。
 他の話も少し考えたのですが、文字数に限りがありますし、何より支配の結界があると史郎は好き放題にできてしまうので、特典のおまけ話というのが意外と難しいんですよ。なので、史郎の意表を突くようなことはなんだろう、と考えて妊娠告白をネタにすることにしました。まぁ、いつものことながら超短編なので、ヤマもオチもあったもんじゃありませんが

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