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河里一伸ぐうたらブログ

フランス書院美少女文庫で、エッチぃな小説を書いている河里一伸です。 このブログでは、自著の紹介と裏話を書いていこうと思います。あまり更新しませんが、よろしければ見ていってください。

言いなりオフィス 四匹の牝奴隷社員


 そもそも、今度は黒本でやるとなったとき、どういうネタにしようか悩みました。というのも、「三姉妹【あやつる】」で、従来の河里作品とは違う路線に向かったので、それを継承するべきか、以前までの甘々なハーレム系作品に戻るか、迷ってしまったんですね。
 結局、「三姉妹【あやつる】」の路線を継承して、新しい作品を作ることになりました。
 で、前作が催眠術だったのですが、催眠状態に堕とすまでの手間の描写をちゃんと描きたい、けど官能小説では……というジレンマに近いものがあり、バランスに苦労しました。そのため、今回は導入に苦労がない媚薬を使おうとは、けっこう早い段階で考えていましたね。
 ただ、当初は学園物で、学校を実質的に牛耳っている生徒会長を媚薬で堕とすために、主人公があれこれ策を弄する話でした。しかし、女教師を出すなど大人向けとしてのテイストを盛り込んだものの、学園物は却下。
 結局、舞台を病院とか会社とかいろいろ考えた結果、本作のような形に落ち着きました。
 とはいえ、普通の会社では媚薬を手にする機会などまずないでしょうから、あれこれ考えた結果、様々な成分を扱っている化粧品会社を舞台にすることにした次第。
 匂いで女性だけが発情する媚薬というのは、細かな設定の変遷はあるものの、初期案からずっとそうでした。
 もちろん、スプレータイプとか飲ませるとか塗るとか、種類としてはいろいろ考えられました。しかし、匂いというのは気をつけないと誰彼構わず発情させるリスクはあるものの、気をつければ男が直接相手にかけても自分にかけても使える、というメリットもあります。それに、気づかなければ女性は自分が勝手に発情した、と思ってしまいますから。
 今回は、そうしたメリットと既存作品との差別化という点を考えて、このような媚薬を使うことにしました。

 キャラクターに関しては、担当氏から「4人で」と言われていたため、秘書と上司はデフォで考えました。受付嬢も、その次くらいに思いつき、最後の一人は少し若い子がいいと思って、同じ課の新入社員を設定したわけです。
 キャラの性格に関して、もっとも変化したのは鈴乃です。プロットの1稿目では、男勝りで言葉遣いも男っぽく振る舞うキャラでした。しかし、担当氏からの意見を受けて、優しく包容力のあるタイプに変更したのです。
 私としては、男勝りの女上司が媚薬で牝の本性をさらけ出す、というギャップを描こうと思っていたのですが、そういうのはエロゲー的すぎだったようで。
 ただ、なんのギャップもないと面白みもないと思い、鈴乃には夫との関係に関して不妊を巡るセックスレスという少し重い設定を与えました。
 あと、受付嬢の育美に関しては、実は本文を書いている最中に急遽、設定を変更した部分があります。それは、男遊びをしていた彼女が遊ぶのをやめたキッカケです。
 当初は、親友が若くして死んだことをキッカケにするつもりでした。まだ人生がこれから、という自分と同い年の友人が死んだら、やはり考えも変わりますよね。
 ただ、推敲をしていて「これは重すぎないか?」と思ってしまいました。確かに、身近な人の死をキッカケに人生観を変えるというのは、実際にも充分にあり得る話ですし、一般小説ならありでしょう。しかし、官能小説でそれをやるのは、やはり重すぎではないか、と考えたわけです。なにしろ、官能小説の読者の目的は決まっていますから、純然たる復讐・凌辱物でもない限り、「死」という要素は避けるに越したことはありません。
 結局、死とは真逆の「親友の結婚」をキッカケにすることにしました。友人の結婚でも、意識が変わる人ってけっこういるみたいですし、それはそれでありかな、と。

 とにもかくにも、キャラクターは決まり、ストーリー展開も決まったものの、細かい部分で担当氏からのOKがなかなか出ず、結局は「媚薬オフィス」という仮タイトルで作り出してから、プロットを5稿まで作り直しましたね。
 ちなみに、私はプロットの段階で「これ、長くなりますよ」と言っていたのですが、実際にかき出してみたら案の定、当初は400ページに迫る大作になってしまいました。
 それを、なんとか20ページ以上削ったのですが、1稿目を担当氏に見せたところ「40ページくらい削ってください」と言われ、さすがに血涙が(^_^;
 結局、細かいところを徹底的に見直し、二つに分けていたセリフを一つにまとめたり、言い回しを少し変えてセリフを短くしたり、1行削り2行削りという作業をひたすら続けて、なんとか指定されたページ数に治めることができました。しかし、一時は「これ指定枚数にするの無理じゃね?」とすら思いましたよ。納まってよかった
 結果としては、やや長めの割にテンポ自体はよくなったのではないか、と自負しています。

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コメント


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この作品良かったですよ。うだつの上がらない人間が薬を使ってやるの。榊原澪央先生の作品「剣道部・顧問女教師」のストーリーに出て来る先祖の性の指南書みたいな物でやれば面白いかと。前の作品で言った総合診察医ですが、福知山花火大会事故で負傷者を収容した、福知山市民病院は総合診察医がしっかりしていて(総合診察医医長は日本で10本の指に入る名医)45人の負傷者の応急手当を素早くやりトリアージして他の病院に搬送してマスコミが田舎の病院で素早くやったとビックリしていた

さる | URL | 2013年11月19日(Tue)09:45 [EDIT]


感想ありがとうございます

 さる さん
 感想をありがとうございます。
 実は裏話に書いた通り、もともとは学園を舞台にしようと思っていたのですが、そのときこの媚薬は主人公の祖父が残したノートに製法が書かれていたもの、という設定にしていました。さるさんが仰ったようなものに近いですね。
 ただ、これは理屈づけが多くなるため担当氏から却下され、舞台を学校ではなくした時点で祖父設定は完全に排除した、といういきさつがあります。

河里一伸 | URL | 2013年11月20日(Wed)09:51 [EDIT]


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| | 2013年11月27日(Wed)20:31 [EDIT]