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離島のふしだらツアー


 本作で、竹書房ラブロマン文庫10作目となります。そこそこ書いてきましたねぇ。
 さて、もともとこの作品は、「秘蜜のバスツアー」という仮タイトルでアイデアを出していました。
 「添乗員の主人公が女性たちを連れて、人里離れた場所へ行って……」という基本コンセプトは、この段階で既にできていたのですが、タイトルからも分かる通り、当初はバスで移動して高原とかの貸別荘みたいなところを舞台にしよう、と思っていたのです。
 しかし、バスツアーだとヒロインがバスガイドっぽいし、時期に違いはあれどバスガイドがヒロインの作品の予定があったりして、ちょっと難しいという判断に。 その後、担当氏との侃々諤々があって、南の無人島を舞台にしよう、という話になりました。
 10月下旬でも有人島最南端近くならまだギリギリ海水浴できるところもありますから、11月発売刊でも表紙に水着を使える、という打算もあったり(笑)
 ちなみに、本作については「バスツアー」のアイデア時から、恋愛やストーリー性をほぼ廃してひたすらエッチしまくる、ということをコンセプトに考えていました。そのため、 キャラクターも今回は人妻、未亡人、OL、アパレル販売員の4人にしてみたわけですが、あとで後悔しましたね。
 主人公とヒロインたちが、「添乗員と客」という関係なので、恋愛模様などを描かなくて済む分エッチシーンに注力できる、と踏んだのですが、3Pまで複数描くとページ数が足りず……プロット段階どころか、初期稿でも5Pをザックリとは言え最後まで描いていたものの、その時点で「これはページ超過するわ」と悟り、朱入れの時点で5Pはほぼ全面削除しました。
 一人減らしていたら4Pまで描けたかもしれないし、全組み合わせのエッチができたかも、という思いと、客が3人じゃツアーとして成立しないんじゃないか、という現実的な問題との板挟みになった感じですね。

 各キャラについては、真澄は巨乳、由布子は爆乳、瀬梨菜が微乳、沙羅が美乳と胸の大きさにバリエーションをつけることは、離島を舞台にすることにした時点で考えていました。
 真澄は、河里作品ではお約束な、まず自らがリードして主人公の童貞を奪う役割の女性ということで、キャラ付けを考えていきました。
 由布子は、真澄との差別化もあって、対象的な性格でありながらパイズリ好き、というギャップを狙ってキャラを設定しました。未亡人にしたのは、真澄との差別化と、性格的に夫が生きていたら浮気など絶対にできないだろう、という考えからですね。
 沙羅を処女にしたのは、全員が非処女だと変化をつけにくくなるから、という理由でしたが、それだけにこの離島ツアーにどうして参加したのか、という理由付けに苦労しました。性格などの設定は、あまり苦労しなかったのですが。
 ただ、どういう外見にしようか、という点はけっこう悩みました。元ギャルっぽい、というのは某筋トレ推しの夏アニメの影響も微妙にあったり
 性格的な部分で苦労したのは、瀬梨菜ですね。彼女だけは、生真面目さとエッチな部分の整合性をどう取るか、かなり悩みました。沙羅とは対象的に、外見のイメージは比較的簡単に決まったのですが。
 主人公の英昭は、自分の性格を反映させたところもあるので、比較的楽に設定を作れました。
 ちなみに、「本来添乗予定だった添乗員がインフルエンザに罹患した」というのは、本当なら「季節外れの」と書くつもりだったんです。しかし、今年は9月末からインフルエンザ患者が増えていたとのことで、季節外れでもなんでもなかったので、これは書かなくて結果オーライでした。
 なお、今回は「章」ではなく「○泊目」という章構成にしましたが、これはツアーものをやろうとアイデアを思いついた時点で考えていたことです。

 本文の執筆そのものは、ページ数を気にして調整にやや難儀したくらいで、それほど大きな苦労もトラブルもなく書いていたつもりでした。が、あるとき気付いたら予定より遅れ気味になっていて、さすがにちょっと焦りましたね。まぁ、結果的に〆切より少し早く出せたのですけど。
 さらに、その後ゲラになった時点で、大きく書き直すよう指示を出されて、こちらのほうが苦労しましたね。何しろ、Hシーン1つを、ほぼ7割方書き直しましたから。担当氏の出張の都合で、〆切まで多少の余裕があって助かりました。

11月の近況

 もう11月ですよ。あと1ヶ月あまりで今年が終わるなんて、なんだか信じられない気分です。
 そして、昼夜の気温差が大きくなってきましたが、皆さん風邪など引いていませんか? 体調を崩すと、仕事や勉強に大きな影響が出るので、くれぐれも気をつけましょう。
 
 さて、いよいよ明日が私の最新刊となる「離島のふしだらツアー(竹書房ラブロマン文庫)の発売日です。とはいえ、都区内の大手書店では金曜日の時点で店頭に出ていたところもありましたが。
 インターネットの書店、及び電子書籍は正式な発売日の時点で解禁となるので、明日からということになりますね。
 皆さん、是非ともお買い上げくださいm(..)m
 なお、恒例の裏話については、いつも通り正式発売日から1週間後を目処にアップする予定です。しかし、遅れることもあるかもしれませんので、その点はあらかじめご了承ください。
 また、「再会の宿」が掲載されている特選小説2019年12月号もまだ発売中ですので、こちらも読んでいない方は是非ともお手にとってもらえればと思います。
 
 また、先月予告した体験談については、今日の時点でも掲載決定の報が来ないので、もう少し時間がかかりそうです。そろそろ、決まって欲しいんですけどねぇ……。

再会の宿

 特選小説2019年12月号掲載の作品で、特選小説では6作目になります。
 この作品は、昨年時点でアイデアとして出していたものです。
 ここまで、私は特選小説において催眠や凌辱といったダーク系の作品を書いてきたのですが、たまには短編でもしっとりしたロマンス物を書いてみたいと思い、この作品を考えました。
 もともと、私は温泉でのんびりするのが好きなので、アイデア段階では具体的な場所を想定していなかったものの、「温泉地を舞台にしたい」という思いはありました。
 ただ、温泉地を舞台にした作品としては、フランス書院文庫で書いた「未亡人女将の宿【陶酔】」や、竹書房ラブロマン文庫の「ほしがり媚薬温泉」もありますが、本作はアイデアの段階でこれらとは少し違ったものにしたい、と考えていましたね。
 で、なんの弾みだったか、「人生に絶望して死を決意した男が、かつて愛した女性と温泉地で再会する」という基本的な骨子を思いつき、そこに肉付けをしていって本作のプロットが出来上がりました。まぁ、プロットにしたのは今年の1月下旬で、ラブロマン文庫の仕事との兼ね合いもあって、実際に本文を書き出したのは春になってからなんですけど。
 舞台を長野県の白骨温泉にしたのは、本作の掲載は12月号を目指す、という話になったときでした。ちょうど、旅情物の特集みたいなことをやるから本作を、ということになったため、掲載が秋になると分かって、その時期に風情がある舞台となる温泉を探したのです。
 で、最初はもっぱら東北方面や群馬県や栃木県あたりを探したのですが、どうもイマイチしっくり来なくて悩んでいたとき、白骨温泉の存在を思いだしました。そして、グーグルマップのストリートビューで確認してみたところ、「これはいけるかも」と思い、舞台に使うことにした次第です。
 その後、ゴールデンウィーク前に実際に白骨温泉へ行き、現地を見てきたりもしました。本来なら、物語の季節に行ければよかったのですが、さすがにそういうわけにいかなかったので、紅葉云々の描写は想像の域です(^_^;
 なお、旅館たちばなは立地を含め、白骨温泉の既存の宿をモデルにしていません。むしろ、実際に白骨温泉に行っても宿がない場所を、あえて設定しました。

 ヒロインの彩香のキャラクターは、骨子を思いついた時点である程度、性格的な部分は固まっていました。ただ、彼女に身寄りがなくて……というのは、プロット時点では実は考えておらず、本文を書いているとき、「なぜ、彩香はたちばなで働いているのか?」「なぜ、夫も死んだ時点で実家に帰る選択をしなかったのか?」という点に疑問を抱き、それらを解決する方法として「施設育ち」という設定を思いついた、という事情があります。
 本編ではあまり深く触れていませんが、彩香は物心がついて間もない時期に事故で両親を亡くし、親戚から引き取りを拒否されて児童養護施設に預けられ、そこでずっと育ってきた、という設定を考えました。そして、高校卒業後に施設を出ていったんは就職したものの、安月給でこき使われた上に人間関係などで悩まされて退職。そのときに、旅館たちばなの求人を見つけて応募し、女将に気に入ってもらえて採用された、という感じですね。
 旅館の住み込みなら三食寝床つきなので、身寄りのない彩香にとっては最高の環境だったわけです。ちなみに、たちばなで求人の募集をかけたのは、一人息子(彩香の亡夫)が修行のためホテルで働くことになったからです。
 主人公の智行に関しては、人生のどん底に落ちて死を決意した、というところからキャラクターを構築していきました。長年働いてきた会社を追われて無職になり、妻にも離婚されて財産もあらかた失えば、生きる望みを失ってもおかしくないでしょう。
 問題は、そういう人間が温泉地に行く理由だったわけですが、そこで「かつて仕事で白骨温泉を訪れたことがあり、そのとき彩香と愛し合った。しかし、智行はその時点で副社長の従妹と結婚していたため、仕事が終わった時点で泣く泣く別れた」という事情を思いつきました。これなら、死ぬ前に温泉地へ行く理由にもなりますし、山に行くならそのまま死に場所を求めて山奥へ入ってもいいですからね。
 
 というわけで、本文を書いたわけですが、やはりページ数の問題があってなかなか苦労しました。話自体はできていても、文量が限られているため文章の取捨選択が必要になったわけですよ。
 また、細かいところで担当氏からの指摘があり、さらに校正さんからのツッコミがあったりして、細々とした修正をすることになりました。いやはや、正しいと思い込んでいたことが誤りだったとは……校正さんの知識に、救われました。
 ただ、そうして苦労した甲斐はあって、個人的にはいいものになったのではないか、と思っています。あとは、皆さんに気に入ってもらえれば幸いです。
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プロフィール

河里一伸

Author:河里一伸
職業は一応、官能小説家ということになりますね。このブログは、タイトルの通りぐうたらのんびり、仕事のことを中心に書いていきます。
ちなみに、河里の漢字は「川」ではなく「河」で、読みは「かわさと」ではなく「かわざと」です。
表に出したくないお話や仕事の依頼などは、こちらのメールフォームにご記入ください。ただし、仕事以外のことに関して、当方からの返信は原則としてしません。質問等は、基本的にブログのコメントでお願いします。
還付金詐欺の被害に遭っているので、それに関する体験談の講演や原稿の依頼も受けつけています。
なお、コメントは日本語のみの受け付けとなっています。外国語のコメントは受け付けないよう設定してあるので、あしからず。

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