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河里一伸ぐうたらブログ

フランス書院美少女文庫で、エッチぃな小説を書いている河里一伸です。 このブログでは、自著の紹介と裏話を書いていこうと思います。あまり更新しませんが、よろしければ見ていってください。

11月の近況

 ああ、もう11月ですよ。あと少しで、今年が終わってしまいますよ。
 立冬前から東京でも寒い日が増えてきましたが、皆さんは風邪など引いていないでしょうか?
 これからの季節は鍋物が美味しいのですけど、今年は台風などの影響もあって白菜をはじめ鍋に使う野菜が高いので、一人暮らしの私としても頭を抱えています。早く、値段が落ち着いてくれるといいのですが。
 
 さて、私の最新作人妻マンション 快感売りますは、皆さん買っていただけたでしょうか?
 すでに、Kindleをはじめとする電子書籍サイトでも発売されていますので、店頭で買うのはちょっと……という方は、電子の方で購入していただけると幸いです。よろしくお願いしますね。

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人妻マンション 快感売ります


 さまざまなご縁があって、竹書房ラブロマン文庫から初めての出版となる作品です。
 というわけで、こちらで執筆するに当たって最初に打ち合わせたのが、誘惑物にするか凌辱物にするかという点でした。
 ご存じの通り、私はここ数年、特にフランス書院では催眠や強迫といった手段を使った凌辱物を中心に書いてきましたが、それ以前は誘惑物を書いていました。どちらでも対応できるため、まずはその方向性をどうするか、決めなくてはならなかったわけです。
 そこで、「誘惑系で行きましょう」という話になって、4本ほど企画を出したのですが、その中にこの作品の原型となるアイデアがありました。というか、仮タイトルが「人妻誘惑マンション」で、基本コンセプトは本作そのままでしたね。
 もっとも、この段階ではどんなキャラを出すかはあまり考えていなくて、「クビ寸前の新人セールスマンが、一人の人妻とのセックスレッスンをキッカケに、同じマンションの人妻たちと次々に関係を持つ」という程度のものでしたが。
 それでも、このアイデアで行こうという話になり、直接会っての打ち合わせでキャラの年齢や属性を詰めていきました。
 私の従来の作品と比べると設定年齢が全体的に高めなのは、担当氏との協議の結果です。まぁ、40代を出さなかったのは、この作品では子供がいない主婦をメインにしていたので、さすがに年齢が高すぎだろう、という判断があってのことです。草太が大卒ほやほやなので、40代だと下手をすれば母親みたいになってしまいますし、雪江の35歳というのが、22~23歳くらいの男が憧れる限界かな、と思いまして。
 で、登場キャラの平均年齢を下げるのとキャラクターのバリエーションを増やすために、一人だけ20代の新婚キャラ(春菜)を作ることになりました。やはり、登場キャラ全員が三十路以上で経験豊富では、書き手としても描き分けがなかなか難しくなりますから。
 そんな感じで、キャラの大まかな年齢と特徴を打ち合わせたら、あとは詳細な設定とストーリー作りです。

 今作の特徴としては、河里作品としては珍しく、視点を主人公の草太だけに固定したことがあるでしょう。これまでは、ノベライズを除くと女性視点の描写をほぼ確実に入れていたのですけど、今回はそれをあえてやめて主人公に視点を固定しました。
 その理由は、本文を読んでいただければ分かると思いますが、ヒロインたちの草太に対するスタンスにあります。
 これまで、私の誘惑物はヒロインたちが主人公に対して大なり小なり好意を寄せており、関係を深める中でどうしてそういう感情を抱くに至ったのか、そういう相手に抱かれてどんな思いをしているのか、といったことをヒロイン視点で描いていました。 しかし、今作は全員が人妻ということもあり、この部分をヒロインたちの視点で描くのはかえって不自然になりかねません。
 と言うか、ヒロイン視点で描いてしまうと、「夫より草太を好きになった」か「草太のことは嫌いじゃないけど、あくまでもセフレだし」みたいな打算か、そこらへんを明確にせざるを得なくなります。特に梓紗については、そこらへんの心理を具体的に描いてしまうと話がドロドロしそうだったので、あまり描きたくなかったんですよ。何を考えているか分からないミステリアスな女性に翻弄されつつ、セックスレッスンで草太が男としての自信を深めていくのが今作ではふさわしいだろう、と思った次第です。
 将来的にどうなるかは、読んでくださった方それぞれで想像していただければ、と思います。
 こうした理由の他、サンプルとしてもらったラブロマン文庫の作品でも、視点はほぼ主人公に固定されていたため、担当氏に聞いてそのあたりの制約がないことを確認した上で、今回はあえて視点を草太に固定しました。
 もっとも、そのせいで当初はページ数が余ってしまい、規定の枚数に到達しなくて頭を抱えましたが
 いや、私はだいたいプロット段階で「こういう話なら、こうやってこうすればこの枚数になる」と頭の中で計算できて、ほとんど誤差なく書けるんですよ。まぁ、オーバーして泣く泣く削ることもありますが。
 しかし、今回は視点を固定したことで思っていたほどページを使わず、最初は先方から指定された最低枚数にまったく到達しなかった、という事実が(^_^ゞ
 おまけに、私はなぜかどこかの段階から下限ページ数を10ページ少なく勘違いしていたんです。
 そのことに気づいたのは、けっこう書き進んでからでした。勘違いしたページ数よりも1ページくらい多めに書いて、「だいたい、こんな感じかな~。けど、フォーマットとか間違っていたら大変だから、念のため打ち合わせのメモを確認しよう」とメモ帳を見てみたら……「ページ数、10ページ近く足りないじゃん!」と気づいて、青くなりましたよ。
 1ページや2ページくらいなら、小手先のテクニックで簡単に調整できるのですが、10ページとなるとシーンの追加が必要になります。結局、あるシーンを増量し、なるべく自然な流れになるように整えて対応できたものの、あのまま気づかなかったら大変でした。確認ってやっぱり大切だな、と痛感しました。
 あと、念のためスケジュールに少し余裕を持たせておいたのも幸いしましたね。時間がなかったら、本当に頭を抱えていたでしょう。

 もう1つの特徴としては、ローターやバイブといった器具の本格使用、そして雪江のソフトSMですね。これらも、私としては初めての挑戦です。それっぽいことを織り込むのはこれまでもしていましたが、ここまで明確にやったのは初ですね。
 こうしたのは、やはり梓紗と千里と雪江の描き分けの問題がありました。なにしろ、梓紗がセックスレッスンの師匠で経験豊富な設定だったので、千里と雪江を普通にするとさすがにキャラの差別化ができません。そりゃあ、セックスレスになった事情はそれぞれに作っていますが、行為に入ってしまうと特に千里と梓紗の差別化は難しくなります。
 そこで、器具使用やソフトSMという要素を入れることを思いついたわけですね。これらを使ったプレイをすることで、バリエーションが広がりますから。
 自分で言うのもなんですが、これは描き分けという意味でも他の意味でもやってよかったと思っています。

 そんなわけで、本作はストーリー的にはシンプルですが、私的にはあれこれ試行錯誤し、挑戦してみた要素の多い作品です。皆さんにも気に入って漏られれば幸いです。
 

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