お姫様がいっぱい~ようこそ、姫之湯へ~

お姫様がいっぱい~ようこそ、姫之湯へ~
原型をとどめてないのでバラしちゃいますが、当初はテレビアニメにもなったゲーム「SH○FFLE!」を意識しつつ、魔界とか神界というのは抜きにした「幼なじみプリンセス温泉」という仮タイトルで企画を始めました。
初期設定では、あかりは学園のプリンセス、ミリアと芽衣(もちろん別の名前でした)は外国から来たプリンセスでした。ミリアと芽衣は微妙ですが、あかりは誰を想定していたかはゲームやアニメを知っていたらバレバレでしょう(^_^; もちろん、姫之湯を訪れた理由も、本編とはまったく違います。
しかし、「学園のプリンセスでは弱い」「外国人二人はちょっときつい」という理由で、設定はキャラの性格も含めて全面的な見直しをすることになり、ミリアと芽衣から幼なじみ要素を事実上削りました。パーティーで顔を合わせたことがある程度では、「幼なじみ」とは言えないでしょう。
そうした試行錯誤の末、「ホテル王の娘」「旧華族の娘」「外国の王女」という本作キャラができあがり、「温泉ぷりんせす」という仮タイトルに落ち着きました。
ただ、ストーリーでもちょっと紆余曲折がありましたねぇ。
当初は、本とはまったく違う事情でミリアと芽衣がやって来たものの(もちろん性格も違いました)、落ち目の温泉旅館「姫之湯」に様々な危機が訪れ……という感じの展開を想定していました。が、これも「なるべくシンプルに」ということで却下。そんななかで「姫之湯」は廃業したことになり、さびれた場所でのハーレム物になりました(^_^;
ところで、本編では物語のスタートは学校の夏休みですが、ここにもちょっとした裏話があります。
実は最初、物語を晩秋スタートにしようと思っていたのです。が、本編執筆中に一度、試しに山のほうの温泉で露天風呂に入ってみたところ、あまりの寒さに参ってしまいました。
「これじゃあ、風呂に入りながらならともかく、外でエッチしてたら風邪をひきそう(^_^;」
既婚者の知り合いからは、「好きな相手と一緒なら寒さなんて関係ない」などと言われました。しかし、湯船に浸かりながらならともかく、出たら絶対に凍えますよ、あれは(笑)
という事情や、学校の休み期間等々も考慮した結果、本編のように夏休み期間になった次第です。
ちなみに、今回の封印キーワードは「お兄ちゃん」。今まで、ゲームノベライズを除き、血のつながりのあるなしにかかわらず妹キャラが必ず出ていましたが、今回はそれを完全に封印しています。光一より1歳年下の芽衣も、名前を呼び捨てにしていますし。
あと、キャラの全面変更時に意識したのは、ヒロインたち全員をツンデレキャラにすること。それぞれタイプの違うツンデレを書いてみたのですが、読者の皆さんには気に入っていただけたでしょうか?
また、本作では複数人プレイにもこだわってみました。おかげで、第4章はエロエロモード全開になっています(*^o^*)
ただ、本当はエピローグ前にも一度4Pを入れようと思っていたんですが、これは枚数の都合で削らざるを得なくなりました。
あかりの父親を巡る話は、たまたまラ○ブドア事件とタイミングが合って、ちょっとタイムリーな感じになりましたね。ただ、これは別にあの社長を意識していたわけではなく、別の人のことをモデルにしました。物語と違って、あの人が無罪になるとは思っていませんが(^_^;